おいしいコーヒーにたどり着くための調整(3)~注湯量と抽出量問題再び~
色々微調整しながら試行錯誤しているが、どうも毎回濃度も収率も低く未抽出気味なことが多い。
極端な条件に(97℃以上の熱湯を注ぐとかメッシュを細挽きにするとか5分以上抽出に時間をかけるとか)すれば可能だろうけどそれじゃあ味に悪影響がありそうだし。。
ということで一度試しに抽出量ではなく注湯量を量ってドリッパーから最後の一滴が落ちるまで待つ方法を試してみました。
試行した条件は以下の通り
- 豆:ブラジル・ピーベリー 中煎り
- 水:浄水器を通した水道水
- ドリッパー:CAFEC フラワードリッパー 樹脂 2~4杯用 クリア
- フィルター:三洋産業 コーヒーフィルター 白 2~4杯用 アバカ 円錐形
- メッシュ:中細挽き(変更なし)
- 粉量:16.6g
- 注湯量:249.4ml
- 湯温:93℃
- 抽出時間:3分ジャスト
そして抽出結果が以下の通り
- 抽出量:202.4ml
- TDS:1.41%(適正は1.15~1.35%)
- 収率:17.15%(適正は18~22%)
- 高濃度未抽出
- 味わいは濃厚で不味い訳では無いが、酸味を多めに感じるのとなんとなく渋みというか舌を刺す様な嫌な刺激を感じる。
予定では抽出比率(Brew Ratio)「1:15」で濃度収率共にバランスのよい仕上がりになる計算だったのですがいびつな結果になりました。
計算式を見直してみると抽出比率を「粉:注湯量=1:15」で計算して決めていましたが、収率は抽出量に基づいて計算されるため抽出比率も抽出量で計算する必要があったようです。
実際「粉:抽出量」で改めて抽出比率を求めると「1:12.2」となり、狙いと大きくずれていることがわかります。
そうすると落としきりの場合でも抽出量を事前に知っておかないと粉量が決めれないことになります。コーヒー粉が抽出後に吸収して保持する水分量を推定すればおおよその値は出せそうだけど、メッシュや焙煎度、豆の品種等々の条件で吸水量が変わりそうだしなぁ。。。
面倒なのでやはり落としきり方式はやめて抽出量を計測する方式に戻りたいと思います。