ハンドドリップでおいしいコーヒーを

ハンドドリップでおいしいコーヒーを飲むためにいろいろ試行錯誤しています。

【抽出理論】最適な抽出比率(Brew Ratio)はいくつ?

【結論】

  • SCAAが提唱する濃度と収率の適正範囲を基準に考えるなら「1:16」が最適と言える。

 

【本文】

抽出比率(Brew Ratio)とは使用するコーヒー粉と抽出液の重量比率のこと。

(コーヒー粉と注湯量の比率で計算する場合もありますが、どちらを採用するかの選択基準はこちらの記事をご覧ください)

粉の割合を増やすと濃度が上がり収率は下がり、減らすとその逆の影響があります。

これが結構お店やバリスタさんによって差があるようです。

多いのは1対12~1対18くらいでしょうか。

 

私はいったん1対16で初めて、途中で1対15に変更し試行錯誤を繰り返しておりましたが、濃度と収率を記録し散布図に落としていたらあることに気づきました。

ちなみに青枠はSCAAが提唱する濃度と収率の適正範囲。実際に自分で淹れたときもおいしくできた時は必ず2つの青枠が重なった範囲内の時でした。

 

収率は濃度に正比例する(比例定数は抽出比率1対15なら15分の1)ため、同じ抽出比率で淹れた結果は必ず直線状に並び、温度や時間を変えることで直線上のどの位置になるかが決まります。

 

ここで1対15の直線と1対16の直線を比較してみると1対16の直線の方が適正範囲のど真ん中(濃度1.25%収率20%)を通っておりしかも適正範囲を通過している長さも長いのです。

つまり1対16で淹れたコーヒーの方が濃度収率が適正範囲に収まる可能性が高いということ!

 

ということで私は当面抽出比率1対16を採用することにいたしました。

これを変更する時はそもそもSCAAが提唱する適正範囲が本当に正しいのか、自分にあっているのかを見極められた時になるかと思います。

 

以上、ありがとうございました。